
「グレイシー一族は薬物に手を出さないことになっていたが、私たちのほとんどはマリファナ、コカイン、幻覚剤を体験していた。へウソンはさらにその先へ踏み込んだ」

「コカインを摂取しては何日も起きていた。家のトイレで過剰摂取をしたときは、ホーウスに命を救われた。居間に入ってきた彼の肩幅が腰幅より狭いことに気づいたこともあった」

「生ける骸骨のようだった。薬物の摂取には報いがともなうのだと痛感した。兄たちみんなにあこがれていたが、ホーウスとホリオンがへウソンの薬物問題を心配しているのを見て彼のことが怖くなり、私は父の非公式スパイになった」

「へウソンには、『このままでは取り返しがつかなくなる。それでも、自分のしたいようにすればいい』と言っていた。ある日、父は私に言った」

「『へウソンは道を踏み外しているが、更生できる心はある。それを見つけたら一族のナンバーワンだ』父はつねづね最高の自分であれと発破をかけていたが、それができなくても首を刎ねたりしなかった。エリオは独裁者ではなく導師であり、情熱と愛で人を導く先生だった」
byヒクソン・グレイシー
