
「薬物依存は誰にでも起こりえるのだということを思い知る出来事があった。五歳年下のマルセロ・ベーリングは親友のひとりで、私の素晴らしい生徒でもあった」
「柔術の名門に生まれ、父親のフラビオは父の生徒だったし、指導員も務めていた。マルセロはマットの上で育ち、十四歳のとき私の道場に来て、いっしょに練習するようになった」
「たちまち打ち解け、やがて弟のような存在になった。マルセロは幼少期から柔術を習っていたから、私はすでに出来上がっている彼の知識に磨きをかけ、そこにあらたな知識を積み上げていけるよう指導した」
「コネクション(接点)をはじめとする柔術の目に見えない側面を会得していくうちに、青帯を経て最高の生徒のひとりとなった。つねに私の旗の下で試合をし、私はいつも彼のコーナーに控えて上達を後押しした」
「茶帯のころには重要なバーリトゥードの試合に出場し、勝利を収めて大きな尊敬を勝ち取った。私がコーナーにいるとき彼は何でもできた」
byヒクソン・グレイシー
