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感じずに頭で考えるよう教え込まれてきたせいだ

「オーランド・カニはこう信じていた。現代人が身体から切り離されたのは、感じずに頭で考えるよう教え込まれてきたせいだ。ほどんどの人は頭と体に明確な境界線があると思っているが、じつはそうではない」

「両者の関係はもっと共生的で複雑だ。ベッドから出る、歩く、はしごを上るといった日常の動きを生徒に意識させることで、カニは頭と体のつながりを構築し直そうと考えた」

「この複雑な単純性は私の胸に響いた。柔術に酷似していたからだ。初めて受けた授業は、カニから初期評価のため受けてほしいと言われて参加した初心者グループのクラスだった」

「スタジオに入ると仏陀が鎮座する祭壇があり、まわりに供え物が置かれていた。床は堅木。いっぽうに鏡、もういっぽうに床から天井まで続くはしごがあった」

「クラスメイトは二十五歳から五十歳までのふつうの男女十数人で、健康状態も運動能力もさまざまだった」

byヒクソン・グレイシー

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