
「オーランド・カニから教わったなかでも飛び抜けて重要なのは呼吸の制御法だった。人ふ何も食べなくても何週間か生きられるし、水を飲まなくても何日か生きられるが、空気がなければ五分と持たない。そこをちょっと考えてみてほしい。これらの呼吸法は、私にとって以降とりわけ重要になった」
「恐怖やアドレナリン、パニック、弊所恐怖症をそれまでより楽に制御できるようになったからだ。たとえば、緊張しているときアドレナリンを抑えたければ、感情が鎮まるまで呼吸のペースを落とす。ペースを上げたいときは、頭でスピードアップを命じるのではなく、呼吸を深く速くしていく」
「運動量が多いときは吸気より呼気が大事になる。深い呼吸を楽しむには意識的に肺を空っぽにしなければいけない。腹式呼吸をすると、より多くの酸素が取り込まれ、より多くの二酸化炭素が排出される。呼吸法を知らないのは、手があるのに指の使い方を知らないようなものだ」
「ほとんどの人は胸式呼吸をしている。横隔膜を使わず、肺の上部しか使っていないので呼気しても腹が動かない。胸だけで呼気をしていると、息が短く、パニックを起こしがちになる。激しい運動をするアスリートが呼気効率を上げるとさか、もっとも重要な筋肉のひとつが横隔膜だ」
「ふつうに呼気している人は肺活量の半分以下しか使っていないことにカニは気がつき、プラナヤマ呼吸法を運動競技に応用することで、肺活量の八割を使えるようにした。この呼吸への意識的な取り組みは車のギアの切り替えに似ている」
「フルート奏者、オペラ歌手、狙撃手、潜水作業員、大波乗りのサーファーはみな、呼吸の重要性を理解している。テニスとトッププロがボールを打つとき『アーッ』と叫んでいるのをよく見るが、強く息を吐くことでスピードや爆発力が増すことを知っているからだ」
byヒクソン・グレイシー
