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私の潜在能力は徐々ににではなく一気に花開こうとしていた

「第二ラウンド、ゴング前から観客たちの大歓声が沸き起こっていた。ズールは頬をふくらませたり妙な顔をしてみせながらリング上で飛び跳ね、私を攪乱しようとする。喧噪のなかゴングの音が聞こえなかったのでレフェリーに両手の親指を立てて確かめた」

「レフェリーがうなずいたので攻撃を開始し、クリンチからグラウンドへ持ち込んだ。ズールが首をつかもうとしたところでその手をするりと逃れ、バックを取る。首を絞めに入ろうとする私の顔を巨大な指が這ってきた」

「目をえぐる気だ。だが、その試みは遅すぎた。私のチョークが極まり、ズールはタップした。彼は最初の試合とちがって完全に消耗しきっていたわけではない。たったひとつのミスが命取りになったのだ。オーランド・カニに出会う前は大変だったことが、いまや子どものお遊戯だった」

「私の潜在能力は徐々ににではなく一気に花開こうとしていた。ほかの誰も持っていない予測のパラシュートを私だけ手にしているかのようで、どんな状況にも対応できる準備が整っていた。ズールとの再戦に勝利したことでバーリトゥード王者の地位も確立した」
byヒクソン・グレイシー

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