トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「現在では、そのスタイルにかかわらず、どんな格闘家でも、グレイシー柔術を知らなければ隙だらけだと感じることだろう。ノールールの戦いにおいて、ボクシングしか知らないのでは勝つことはできない。ボクシングの技術は、ボクシングの試合でしか役に立たず、平凡なボクサーなら、床に倒れたとたんに負けるに違いない」

「まったく新しい要素が格闘技界やな持ち込まれたのだ。今、あらゆる格闘家がグレイシー柔術を認めて敬意を払うのは、それが真剣勝負の本質だと分かっているからだ。そしてこれから、荒っぽいブラジルでなくても、ストリートファイティングとは無縁の場所にいる世界中の人々が″実戦”とはどんなものかを知ることになるだろう」

「総合格闘技の世界では、すでにその動きが始まっている。現在行われている大会は、それぞれにアレンジされ、制限時間が設けられていたり、重量別に分けられていたりするが、ルールは実に大胆だ。基本的には何をしても構わない。パンチ、チョーク、投げ、頭突きなど、何をやってもいい。真剣勝負に近いものになってきている」

「また、ボクサーがレスリングや柔術など、いろいろな格闘技のトレーニングを取り入れている。柔術の選手も、ボクシングを取り入れるなど、複合的なクロストレーニングをするのが常識になった。こうして格闘技全体が一つになろうとしている」

「現在のMMA(総合格闘技)はまったく異なるスタイルを組み合わせ、すべてを一つの傘の下に組み込んだ、まったく新しいスポーツと言えるのだ。それが良いか悪いのかと聞かれると、ある意味で進歩の途中なのだとしか私はには言えないが……。」
byヒクソン・グレイシー