トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「グレイシー柔術初期のカリキュラムは自信を高めることに重きを置いた四十の護身術講座から成っていた。現実の対決に備えて精神と肉体と心理を強化することで自信の土台を築き、心に安らぎをもたらすのが目標だ」

「父の厳選した指導員たちがブラジル実業界のリーダーや政治家に個人レッスンを行っていた。授業料は高く、指導員にはエリオが厳しく目を光らせていた。護身術の厳格なカリキュラムに従わなければならないだけでなく、遅刻には一分ごとに罰金が科せられた」

「最初、道場に来た子どもたちは綱引きやサッカーをするだけだった。最近とちがい、ゆっくり少しずつ柔術の手ほどきを受けていた。いまは子どもの準備ができてないうちから競技をやらせようとする親が多すぎる」

「幼い子たちにとって柔術は楽しい遊戯にほかならず、ゲームや計画された遊びを通して動きに慣れていくのだ。大きくなるにつれて柔術を教え込めるようになるが、そこにも遊び心が必要だ。幼いころに周囲が押しつけると、子どもはいやになってやめてしまい、それきり戻ってこない」
byヒクソン・グレイシー