「私は柔術選手が、パンチをおぼえ、すべてに長けたトータルファイターと化そうとすることを、あまり良いとは思わない。打撃の技術を知ることは勿論、必要なことだ」

「しかし、自らの闘いのベースが柔術であることを忘れるようなら、それは無意味なことだ。自分が何者であるかを常に考えるのは大切なことなんだ。私は柔術を誇りに思って闘い続ける」

「話を戻すが、もしもフットボーラーのような身体能力に長けた男たちが大挙してバーリ・トゥードの世界に入ってきたなら彼らが圧勝するだろうとは、とても思えない」

「とはいえ、その可能性はゼロではない。なぜなら表面上、ファイトは60パーセントの肉体能力と40パーセントの技術的能力で勝負が決されているからだ。フィジカルの強い男は侮れない」

「ただ、それらを包む、形としては見ることのできない能力が存在することも忘れてはならない。精神力……そう、心をコントロールする能力だ」
byヒクソン・グレイシー