「山ごもりの最終日、滞在中に集めた木や葉の大きな山に火をつけた。たちまち炎が上へ燃え広がり、山全体を包み込む。燃料は足さず、最後まで炎を見つめた」
「柔術の代表としてここへ来る機会があたえられたことに感謝した。火が起きて燃え尽きるまでの三十分間、目の前に私の全人生が蘇ってきた」
「火が消える前に祈りを捧げ、自分の中から疑問や後悔を追い払い、生と死の循環を受け入れる。そこに至って、相手を殺す覚悟も相手に殺される覚悟もできた気がした」
「クリンチから投げ、絞めと、いつ何時でも状況に合わせて流動できる。どんな障害も克服でき、最初に訪れたチャンスを活かすことができる」
「この儀式は私にとっていちばん重要な最後の聖なる瞑想時間であり、支援チームからさらに離れて自分の内面へ入り込む過程の一部だ」
「孤独を受け入れるのは、それが後日必要になる力をあたえてくれるからだ。試合が終わるまで理性は遮断する」
byヒクソン・グレイシー